ウイロイド

viroid

植物に感染し、病気にする

ウイロイドは植物に感染するRNAのことで、小型ウイルスの10分の１くらいの大きさです。また感染力が強く、フィリピンでは1000万本以上のココヤシの木がウイロイドによって枯らされたことがあります。ジャガイモが成長しなくなる病気を調べている際、ウイロイドは初めて発見されました。菊（きく）が成長しないようにする、菊矮化（きくわいか）ウイロイドやジャガイモが成長しないようにする、ポテトスピンドルチューバーウイロイドなどの種類があります。

プリオン

prion

プリオン病とは

プリオン病という病気があります。1960年代放射線生物学者であるディクバー・アルパーと生物物理学者であるジョン・スタンリー・グリフィスは伝達性海綿状脳症の原因が「菌でもウイルスでもないタンパク質だ、タンパク質のみからなる感染性因子によって引き起こされるんだ」だと提唱しました。　　　　　　　　タンパク質の感染性因子であるプリオンは様々な感染症を引き起こします。人には、家族性クロイツフェルト・ヤコブ病（fCJD）、医原性クロイツフェルト・ヤコブ病（iCJD）、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病（vCJD）、散発性クロイツフェルト・ヤコブ病（sCJD）、ゲルストマン＝ストロイスカー＝シャインカー症候群（GSS）、致死性家族性不眠症（FFI）、クールー病などを引き起こし、動物にはスクレイピー、牛海綿状脳症（BSE）、猫海綿状脳症（FSE）、ダチョウ海綿状脳症（伝達性は未確認）、伝達性ミンク脳症（TME）、Exotic ungulate脳症（EUE）などを引き起こします。